■□■ フィンランド料理 ■□■

finland

◆ 訪店日

  2008年9月18日(木)

◆ お店

  『キッピス!』

     京王井の頭線・西永福改札を出て、北口エレベーター利用で徒歩11秒

       http://kippis.hp.infoseek.co.jp/

◆ つぶやき

じゃみーらみやちゃんが、ちょうどフィンランドに旅行中ということで、現地でフィンランド料理を堪能している間に、私たちもフィンランド料理を食べに行くことに。
フィンランドといえば、トナカイでしょ〜ということで、トナカイ料理をお願いしたかったのですが、予約時に聞いてみたら、輸入禁止商品ということで食べられないとのこと。
その代わり、トナカイのサラミが当日あったら注文できるというフォローのお言葉。
当日、サラミがない可能性もあったのだけれど、私たちは、無事、トナカイのサラミを食べることができました。
らっきー。
フィンランドビールも、昨年夏から輸入が止まっているとのことで、フィンランドビールが飲めず、残念。
フィンランドでは、ザリガニを食べるということだったので、ザリガニをお願いしたのだけれど、それも無理だったので、ザリガニ風味の魚料理をいただきました。
フィンランド・パーティーメニューをお願いしました。(じゃみーら)

みやちゃんフィンランドは、よく「森と湖の国」と表現されますが、本当に自然の美しい国です。
今回のお店の食事とは直接関係ありませんが、何回か訪れたフィンランドの旅の思い出から少しご紹介します。(みやちゃん)

《夏の思い出から》

フィンランド

○トナカイと一緒にサイクリング
サンタクロースで有名な北極圏にもほど近い北部の町ロバニエミから更に80kmほど北に位置するファーム(民宿みたいな感じです)に4泊滞在しました。
人も車も家もめったに見かけないような所で、大自然のすばらしさを満喫しました。
自転車を借りて気のむくままのんびりと走りましたが、行き交う車もほとんどなく、青く晴れ渡った空の下、白樺の林から吹いてくる新鮮な空気を胸いっぱい吸いこみました。
ふと横の林の中から聞こえてきた鈴の音の方に目をやると、なんと3頭のトナカイが一緒に横を走っているではありませんか。
なんてステキな朝の散歩!自転車を止めて立ち止まると、静けさの中に木立のささやき、川のせせらぎ、トナカイの蹄の音が聞こえてきます。
ふだんなかなか聞き取れないこれらの音が、ここでは何と大きく響くことでしょう。

○ポッパナ織り
数年前にツアー旅行でヘルシンキに行ったとき、ポッパナ織りのコートを買いました。
その時初めて「ポッパナ織り」というものを知りました。
素材は綿です。
細く裂いた綿の生地で織ってあるとのことでしたが、とても目が詰まっていて、綿の服とは思えない温かさです。  
今回は、ファーム(上記とはまた別のサボンリンナ近郊のファーム)でそのポッパナ織りに初挑戦しました。
機械は日本にもありそうないわゆる機織り機。
足のバーが3本あり、これらを順に踏むことによって縦糸の張り方が変わる。
何本もある縦糸と縦糸の間に約1cmほどの幅の綿の横糸を通す。
そして、木のバーを手前に引き寄せ、トントンと2回ほど押さえると、1段出来上がり。これをひたすら繰り返していく。
糸(綿のヒモ)が太いので、思っていたよりも早く進み、織り上がったものがどんどん出来ていき、なかなか楽しかった。
織った物を頂けるとのことで、よい記念になりました。

○快適な寝台車の旅
ロバニエミからヘルシンキまで寝台車サンタクロースエクスプレスに乗りました。
その名前とは裏腹に列車の外見はとても地味です。
60年代のフランス映画を彷彿とさせるような濃いグリーンの車体が延々と連なっていて、先頭車両ははるか彼方で見えません。
とにかく長いです。
自分の席を探しながら、線路とほとんど高さの変わらない低い位置にあるホームを荷物を引きずってひたすら歩きます。
乗るためには、列車についている2〜3段の階段を登らなければなりません。
スーツケースのような大きくて重い荷物を持っているときはこの乗り降りが大変ですが、私はこのタイプの列車が好きです。
(この数段の階段で、別れを惜しむ恋人たちを映した名画がいくつあったことでしょう。「シェルブールの雨傘」「ひまわり」・・・)  
話がちょっとそれてしまいましたが、列車の中はちょっと古風な外側のイメージと異なり、モダンで機能的で清潔で快適な空間が広がっています。
コンパートメントのドアはオートロックで、それぞれにカードキーがついています。
1室には3段までベッドを作ることができますが、私一人での使用だったので天井がとても高く感じました。
各部屋には、洗面台と鏡、飲料水、ハンドタオル、ハンガーなども備えられています。
シーツと枕は皺一つなく真っ白で、ストライプになっているあたりはさりげなくおしゃれです。  
列車は時間になると何の前ぶれもなく動き出します。
揺れもほとんどなく、乗り心地も快適。窓枠を通して大自然が創り出した森と湖のすばらしい景色を堪能することができます。
ヘルシンキまで13時間。
ヘルシンキ到着の30〜40分前には、車掌さんが1室ずつ声をかけて回ってくれていました。
時間があれば飛行機よりも絶対お勧めです。

夏の市場
夏の市場

《冬の思い出から》

暑さを避けて北国でつかの間の夏を過ごすのも気持ちよいものですが、やはり北国は厳寒の冬に旅してこそ素顔のその国の良さを味わえるものだと思います。
冬の朝は遅く、国の中では南端に位置する首都のヘルシンキでも、9時を過ぎてようやく明るくなり始め、午後3時にはもう日が暮れます。
夏は観光客で賑わうヘルシンキの目抜き通りや港に面した広場も閑散としています。
凍りついたヘルシンキ湾から吹き寄せる風は、身を切るように冷たいです。
しかし、それは観光客が少ないだけで、よく見れば、港の屋内市場では新鮮な魚介類を買いにくる地元の人たちに出会えるし、頬を真っ赤にしたお人形さんのような小さな子供をベビーカーに乗せて散歩している若いお母さんたちにも会えるでしょう。
そして、港の広場や近郊のショッピングモールの近くにはられた赤いビニールテントのカフェで地元の人たちにまじってコーヒーを飲んだりしていると、ちょっとヘルシンキっ子になったような気になれます。

○雪のハメ城
フィンランドには3大古城と呼ばれる保存状態のよい中世の有名な城があり、それらはサヴォ城(サヴォンリンナ)、ハメ城(ハメーンリンナ)、そしてトゥルク城(トゥルンリンナ)です。
ハメ城(フィンランド語では「リンナ」が「城や砦」の意味なので、ハメーンリンナと呼ばれてます)は、13世紀にスウェーデンの王によって建てられた中世の城です。
真っ白な雪原の中に赤レンガの城壁と2本の塔がそびえています。
城内も見学できます。
跳ね上げ橋を渡って、前庭を通って建物の中に入っていきます。
石造りの建物は足もとから寒さが深々と伝わってきますが、中世にタイムスリップした気分になれます。

雪のハメ城
雪のハメ城

手作りケーキ
裏の森で摘んできたブルーベリーをのせて作った手作りケーキ (フィンランド在住の友人の作。ちなみに私は最後にベリーをパラパラまいただけです)